今回は、Unite 2017 の講演紹介です。
注目アセットを紹介する講演を紹介する記事です。
講演動画
スライド
内容紹介
タイトルの通り、Unity Asset Store において注目度の高いアセットを、有料/無料 問わず 100個 紹介されています。
今回はこの中から「自分が実際に落として試してみたもの」または「個人的に特に良さそうだなと思ったもの」を取り上げていきたいと思います。
2017年 の講演で取り上げられたものですが、多くのアセットは現在でも役立つものかと思います。
ただ、古いアセットは最新の Unity バージョンに対応していない場合もありますので、特に有料アセット購入の際には対応バージョンに気を付けておきましょう。
006: Playmaker
https://assetstore.unity.com/packages/tools/visual-scripting/playmaker-368
015: Behavior Designer
094: 拡張しやすいFSM : 『Arbor 2』(現在は『Arbor 3』)
https://assetstore.unity.com/packages/tools/visual-scripting/arbor-3-fsm-bt-graph-editor-112239
おそらく上記3つとも似たような用途のアセットかと思います。
Unity でゲーム制作をしている方であれば、どこかしらで聞いたことのあるのではないでしょうか。特に Playmaker。
いわゆる『ステートマシン』や『ビヘイビアツリー』といった、オブジェクトの行動制御を司る箇所を、見やすく可視化して実装を行うことができるようになります。
おそらくのウリは「キャラクターや敵の行動パターンを、コードを書かずに増やせる」という所で、実際このアセットの恩恵を強く受けるのはプランナーさんだと思います。
ただ、コードを全く書けない人と、コードが書ける人とでは、やはりこれらのアセットを活かしきれるかどうかに差は出てくると思います。
またプログラマーの視点から見ても、こういった部分が可視化されるのはものすごく助かりますし、開発スピードにも影響が出るのではないかと思うので、プランナーさんのみならずプログラマーにとってもありがたいアセットかと思います。
自分は『Playmaker』と『Behavior Designer』は実際に買ってはいないのですが、先日『Arbor』を購入しましたので、これから試してみたいと思います。
『Arbor』は作者さんが日本の方で、日本語の公式ドキュメントがしっかり揃っているのが長所かと思います。
講演で紹介されている時点では『Arbor2』でしたが、現在は『Arbor3』がリリースされています。
↓Unite 2017 で、実際に Arbor を使用して開発が行われたプロジェクトについての講演も行われました。
010: TextMesh Pro
https://assetstore.unity.com/packages/essentials/beta-projects/textmesh-pro-84126
以前は有料のアセットでしたが、2017年あたりから無料で使えるようになりました。
見ての通り、UI テキストにテクスチャ指定で柄を付けたり、グラデーションを付けたりして、なんかかっちょいいフォントを作り出すことができます。
また、おそらくラスタ形式ではなくベクタ形式を採用しているためか、単純に拡大されたときに粗くならずに綺麗に映る、という利点もあります。
これも Unity 利用者には慣れ親しんだアセットで、ググると利用方法についての日本語での解説記事が結構見つかります。
↓のスライドなんかも役立ちそうです。
018: A+ Assets Explorer
https://assetstore.unity.com/packages/tools/utilities/a-assets-explorer-57335
https://assetstore.unity.com/packages/tools/utilities/a-assets-explorer-free-68761 (無料版)
現状、Unity Editor において Material や Shader の依存関係の参照を素早く行うことは難しいです。
特に「この Material や Shader って、どこで使われていたっけ? この古いやつってもう消してもいいやつ? まだどこかで使われている?」みたいな悩みは、プロジェクトが進むに連れて出てきます。
このアセットは、こういった「どこで使われているか」という依存関係を検索し、一括で表示してくれるアセットです。
アセットを管理する人向けのアセットですね。
機能制限された無料版も存在するので、まずそちらで感覚を試してみるのが良いかと思います。
008: ICE Creature Control
https://assetstore.unity.com/packages/tools/ai/ice-creature-control-35364
使ったことないけれど、なんか便利そう枠 その1。
とりあえず NPC などの数を増やして、それらを簡単に動かすことで群衆を表現したい、という場合に使えそうなアセットです。
↓『Unity AssetStoreまとめ』さんの記事で、なんか便利そうだなって思った程度なので、実際のところあまりよく知らず…。
20160705 ICE Creature Control ソースコードを書かずに敵や動物にAIを与え命を吹き込むスクリプト
いずれ買って試してみたいです。
049: Easy Touch 4 : Touchscreen & Virtual Controls(現在は Easy Touch 5)
使ったことないけれど、なんか便利そう枠 その2。
スマホアプリ向けの、タッチ操作制御用アセットです。
プログラマーなら拡張性も込みで自分で組んでおきたい所ですが、ノンプログラマーでスマホアプリを作りたい、という方にはかなり役立つのではないでしょうか。
こちらも 『Arbor』同様、講演の後に『Easy Touch 5』がリリースされたようですね。
068: Easy Save – The Complete Save & Load Tool for Unity
使ったことないけれど、なんか便利そう枠 その3。
セーブデータの暗号化や難読化などは、ゲーム内容の実装とは関係の無い部分でありながら、重要性の高い箇所です。
自分がこういった要素に疎いというのもあるのですが、できればこの手のアセットに任せてしまいたい、と思ってしまいます。
073: DOTween (HOTween v2)
https://assetstore.unity.com/packages/tools/visual-scripting/dotween-pro-32416
https://assetstore.unity.com/packages/tools/animation/dotween-hotween-v2-27676 (無料版)
使ったことないけれど、なんか便利そう枠 その4。
オブジェクトの移動/回転/拡縮から、透明度によるフェードや色変化といったアニメーションを、Unity Editor 上でぱぱっと作ることができるようになります。
特に UI 演出アニメーションを作るのに便利かと思います。
素材とアイデアさえあれば、デザイナーさんが触らなくとも Unity Editor 上で数字をいじってアニメーションを作ることができます。
↓の動画で、実際の作業の様子と出来ることがわかりやすく伝わるかと思います。
そういえば、これ無料版あったんですね…。あとで落としてみよう。