『Nintendo Switch Online スーパーファミコン』にて、『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』の配信が開始されました。
本稿は Switch から新しく『聖戦の系譜』を始めるという方向けに、極力ネタバレを控えた表現を用いて、カップリング(結婚システム)について解説してみようという記事です。
結婚システムについての基礎知識
好感度について
キャラクター同士の好感度は、ターン経過することで上昇し、隣接しているとさらに上昇します。
(ただし、好感度上昇は各ステージの50ターン目まで)
好感度が一定に達すると、キャラクター同士が恋人関係となり、ステータス画面で確認することが出来ます。
会話について
ストーリー進行に沿って、特定のキャラクター同士の組み合わせで会話コマンドが出現することがあり、この会話によって好感度が上昇する場合があります。
会話によっては「まだ恋人がいないこと」が条件となるものもあるため、注意が必要です。
例えば、3章の『アイラ×ホリン』or『アイラ×レックス』の択一会話は、「互いに恋人がいないこと」が条件となっており、
さらにこの会話によって、超有用な武器である『勇者の剣』が手に入るため、『アイラ』は「3章開始まで恋人を作らない」方が得をします。
逆に、4章で発生する『エーディン×ミデェール』or『エーディン×ジャムカ』の会話は『勇者の弓』が手に入りますが、これらは「互いに恋人同士であること」が条件となっています。
そのため、これらのカップリングを狙う場合は、「4章開始までに成立している」ことが望ましいです。
親子関係について
キャラクターの親子関係は、親世代の女性キャラクターが軸となって成立します。
つまり、親世代の女性キャラクターと子どもキャラクターの対応関係が決まっており、そこに「親世代の男性キャラクターをどう振り分けるか」という考え方になります。
(『ファイアーエムブレム 覚醒』と同じで、『ファイアーエムブレム if』と逆)
子どもの代替キャラクターについて
母親となる女性キャラクターが独身のまま(もしくは死亡した状態で)親世代を終えた場合、その子どもは登場せず、対応する代替キャラクターが登場することとなります。
本稿では、代替キャラクターについては言及しないものとします。
継承について
子どもは、両親の能力値や成長率の傾向の他、スキル、神族ボーナス(後述)を受け継ぎます。
そのため『追撃』スキルを持たない母親には、『追撃』スキルを持った父親を割り当てると、安定して活躍させやすいです。
また、アイテムも同性の親から子へ継承されます(『ブリギッド』の子どものみ、性別を逆に継承)。
ただし、一部の例外を除いて「子どもの初登場時のクラスで使用可能なアイテム」のみが継承されるため、注意が必要です。
例えば『アイラ×レックス』を成立させた場合、息子のクラスは『ソードファイター』であるため、『レックス』の持つ斧を息子に継承することは出来ません。
スキル継承の注意点
『聖戦の系譜』のキャラクターが持つスキルは、本人の持つ『個人スキル』と、クラスの持つ『兵種スキル』に分かれており、子へ継承されるのは『個人スキル』のみです。
特に、親世代の『ソードファイター』と『ボウファイター』の持つ『追撃』スキルは、いずれも『兵種スキル』であるため、継承されない点に注意が必要です。
またスキル継承の特例として、『ホリン』の持つ『月光剣』と、『デュー』の持つ『太陽剣』は、「剣を使用可能な歩兵系のクラス」にしか継承されません。
例えば、『ラケシス×ホリン』を成立させた場合、『ホリン』は『追撃』と『月光剣』のスキルを持ちますが、『追撃』は兵種スキルのため継承されず、また『ラケシス』の子どもは息子・娘ともに騎兵クラスのため『月光剣』も継承されない、という結果になります。
神族ボーナスについて
『聖戦の系譜』には、神族の血を引くキャラクターが多く登場し、これによって成長率や武器レベルにボーナスが発生します。
初見では気付きにくいですが、キャラクターのステータス画面でAボタンを押すと、そのキャラの持つ神族ボーナスについて確認が可能です。
『聖戦の系譜』は他の FE と異なり、武器レベルはクラスによって固定されており、これは成長することが無いため、武器レベルを引き上げようと思うと神族ボーナスに頼ることになります。
例えば、『ブリギッド』の娘のクラスは『シーフ』であり、剣レベルはCとなりますが、『オード神族』の血を引く『ホリン』を父親にすると、娘の剣レベルがBに上昇します。
具体的な神族ボーナスの影響については、記事の末尾にて補足的に記載します。
カップリングを考慮するキャラクター
『シグルド』『キュアン』『エスリン』『ディアドラ』の4名は、相手が固定されています。
そのため、以下の残りのキャラクターでカップリングを考えることとなります。
男性キャラクター
アレク(ソシアルナイト 追撃、見切り)
ノイッシュ(ソシアルナイト 突撃、必殺)
アーダン(ソードアーマー 待ち伏せ)
レックス(アクスナイト 待ち伏せ、エリート ネール神族)
アゼル(マージ 追撃 ファラ神族)
フィン(ランスナイト 追撃、祈り)
ミデェール(アーチナイト 追撃、突撃)
ジャムカ(ボウファイター 連続、突撃)
デュー(シーフ 値切り、太陽剣)
ベオウルフ(フリーナイト 追撃、突撃)
ホリン(ソードファイター 月光剣 オード神族)
レヴィン(バード 連続、必殺 フォルセティ神族)
クロード(ハイプリースト スキル無し ブラギ神族)
女性キャラクター
エーディン(プリースト スキル無し ウル神族)
アイラ(ソードファイター 流星剣、見切り オード神族)
ラケシス(プリンセス カリスマ ヘズル神族)
シルヴィア(ダンサー 連続、祈り ブラギ神族)
フュリー(ペガサスナイト 追撃)
ティルテュ(サンダーマージ 怒り トード神族)
ブリギッド(スナイパー スキル無し ウル神族)
ちなみに、あくまで戦略上の話となりますが、とある事情により『フィン』はカップリングを成立させない方が楽に進めることができます。
各キャラクターのカップリングについて
迷ったら息子と同じクラスの父親にしておけば、おおよそストーリー的にしっくり来て戦力的にも安定するようになっています。
(『ブリギッド』の相手だけは、ちょっと悩ましいですが)
エーディン(プリースト)
娘:プリースト 息子:アーチナイト
スキル:無し
息子とクラス一致:ミデェール
好感度関連の会話アリ:ミデェール、アゼル、デュー、ジャムカ、クロード
『エーディン』はスキルを一切持たないため、支援役である娘はともかく、息子の攻撃能力は父親に大きく依存します。
お得な会話があり、息子と同じ弓使いでもある『ミデェール』と『ジャムカ』が有力候補となります。
『エーディン』は『追撃』スキルを持たないため、そこをカバーできる『ミデェール』が一歩リードとも言えます。
(『ジャムカ』の持つ『追撃』は、兵種スキルのため継承されません。トラップ)
『ミデェール』は他のカップリングにおける競争率の低さもあるため、特にココに収まりやすいキャラクターです。
アイラ(ソードファイター)
娘:ソードファイター 息子:ソードファイター
スキル:流星剣、見切り
息子とクラス一致:ホリン
好感度関連の会話アリ:ホリン、レックス
『アイラ』の相手として、最も目立つ候補が『ホリン』、次点で『レックス』です。
ただし、正直なところ『アイラ』の子どもは誰とくっつけても強くなるため、有力なスキルを持つ『ホリン』や『レックス』は、他の女性キャラに回すのも有効です。
スキルの噛み合わせなどを考慮すると、他には『ノイッシュ』や『ジャムカ』辺りが好相性です(『追撃』スキルは、息子・娘ともに兵種スキルで賄えます)。
また『アーダン』が輝ける数少ないカップリングであるため、彼を活躍させたい人は『アイラ』とくっつけてみましょう。恋人成立時の専用会話もあります。
ラケシス(プリンセス)
娘:トルバドール 息子:フリーナイト
スキル:カリスマ
息子とクラス一致:ベオウルフ
好感度関連の会話アリ:ベオウルフ、デュー
パワー系の能力を持つ『ラケシス』には、技や速さを補強できる能力、そして『追撃』スキルを持つ男性キャラと相性が良いです。
息子への剣の継承も考慮すると、『ベオウルフ』や『アレク』辺りが適任でしょうか。
娘の魔力の確保を優先する場合、魔法系で『追撃』スキルを持つ『アゼル』も候補に挙がって来ます。
この場合、息子は主に魔法剣を使って戦うと良いでしょう。
シルヴィア(ダンサー)
娘:ダンサー 息子:プリースト
スキル:連続、祈り
息子とクラス一致:クロード
好感度関連の会話アリ:アレク、クロード、レヴィン(会話相手はフュリー)
『シルヴィア』は息子・娘ともに後方支援系のクラスであり、『アイラ』とは逆の意味で、誰を選んでも活躍にあまり変化が見られません。
無難に『クロード』でも良いですし、『レックス』が余っている場合は、彼から『エリート』を継承して成長スピードを補強するのも有効です。
フュリー(ペガサスナイト)
娘:ペガサスナイト 息子:セイジ
スキル:追撃
息子とクラス一致:レヴィン
好感度関連の会話アリ:レヴィン
明らかに公式っぽい相手に『レヴィン』がいます。
どれぐらい公式っぽいかと言うと、発生させると好感度大幅上昇の会話イベントがあり、さらにはスピンオフ作品『トラキア776』の設定にも影響を及ぼしている組み合わせです。
他には『クロード』との組み合わせも有名で、息子・娘ともに上級職になると杖を使用できるため、彼の持つ『ブラギ神族』のボーナス「杖レベル上昇」を大いに活かすことが出来ます。
ティルテュ(サンダーマージ)
娘:マージ 息子:マージ
スキル:怒り
息子とクラス一致:アゼル
好感度関連の会話アリ:アゼル
親子ともに、純魔法系の一家となるため、魔法系の男性キャラと相性が良いです。
唯一の会話発生がある『アゼル』は、魔法系の男性キャラで唯一の『追撃』スキル持ちでもあるため、とりあえず安定択はココになります。
その他、とある継承要素により『レヴィン』とのカップリングも注目されることが多いです。
ブリギッド(スナイパー)
娘:シーフ 息子:ボウファイター
スキル:無し
息子とクラス一致:ジャムカ
娘とクラス一致:デュー
好感度関連の会話アリ:ミデェール
アイテムの継承先が、男女逆転するカップリングです(ブリギッド → 息子、父親 → 娘)。
子どもとのクラス関係も、会話発生キャラもバラバラで、さらに本人の登場も遅めのため、カップリングの成立自体が遅れがちになります。
息子の能力については、『アイラ』の子どもと同様に気にせずとも強くなるため、娘の能力を優先したカップリングが有用です。
オススメは『ホリン』で、スキル『月光剣』の継承と、『オード神族』のボーナスによる「剣レベル上昇」で、娘の戦力を最も大きく引き上げることが可能です。
組み合わせ例
子どものクラスと一致
システム上の一致から、機械的に決める例です。
『ブリギッド』を除いて、成立のしやすさ・戦力ともに安定したパターンです。
エーディン×ミデェール
アイラ×ホリン
ラケシス×ベオウルフ
シルヴィア×クロード
フュリー×レヴィン
ティルテュ×アゼル
ブリギッド×デュー
豪華な継承要素
男性の王族キャラを全員カップリングに参加させ、全ての『神族ボーナス』を継承し、貴重スキルである『値切り』『エリート』『月光剣』『太陽剣』も全て子世代へ残す組み合わせです。
↑の王道クラス一致パターンとは意図的に組み合わせをずらしつつ、戦力としても期待できるパターンとなっています。
エーディン×ジャムカ
アイラ×デュー
ラケシス×アゼル
シルヴィア×レックス
フュリー×クロード
ティルテュ×レヴィン
ブリギッド×ホリン
平民オンリー
↑とは逆に、カップリングに参加する男性キャラを全て平民で埋めた組み合わせです。
『神族ボーナス』をはじめ、色々と継承要素を捨てることになるため、ある程度の縛りプレイとして楽しめるかと思います。
エーディン×ミデェール
アイラ×アーダン
ラケシス×ベオウルフ
シルヴィア×アレク
フュリー×ノイッシュ
ティルテュ×フィン
ブリギッド×デュー
『ティルテュ×フィン』の組み合わせは、展開の都合上、3章をやや急がないと成立しないため注意が必要です。
個人的なオススメ
とりあえず、そこそこ成立しやすくて強くなると思います。
エーディン×ミデェール
アイラ×ジャムカ
ラケシス×ベオウルフ
シルヴィア×レックス
フュリー×レヴィン
ティルテュ×アゼル
ブリギッド×ホリン
補足:神族ボーナスの内容
下記の補正の他、全ての神族ボーナスは『HP』に上昇補正を持ちます。
ヘズル神族
『力』が大きく上昇する、パワー系の剣士の血。『剣レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『ラケシス』。
力の成長率が確保されるため、相手には他の能力を優先して選びたい。
オード神族
『技』が大きく上昇する、テクニカル系の剣士の血。『剣レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『アイラ』と『ホリン』。
『ホリン』は『シルヴィア』か『ブリギッド』と恋人になると、スキル『月光剣』と「剣レベル上昇」の両方を活かすことが出来る。
(『アイラ』の子どもにも両方が影響するが、息子・娘ともに剣レベルをこれ以上引き上げる必要が無い)
バルド神族
『力』『技』『運』が上昇する、バランス型の剣士の血。『剣レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『シグルド』と『エスリン』。
ともに相手が決まっているため、カップリングにおいては考慮する必要は無し。
ノヴァ神族
『力』『速さ』『守備』が上昇する、バランス型の槍使いの血。『槍レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『キュアン』。
相手が決まっているため、カップリングにおいては考慮する必要は無し。
ネール神族
『守備』が大きく上昇する、ディフェンス系の斧使いの血。『斧レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『レックス』。
斧を継承できるキャラクターがいないため、「斧レベル上昇」は継承においては意味をなさない。
それでも、守備の上昇と『エリート』スキルだけでも便利な男、それが『レックス』。
ウル神族
『運』が大きく上昇する、幸運な弓使いの血。『弓レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『エーディン』と『ブリギッド』。
女性キャラのみである上、パラメータ補正もそこまで大きな影響を持たないため、あまり強く意識する必要は無い。
ファラ神族
『魔力』が大きく上昇する、純魔法系の魔法使いの血。『炎レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『アゼル』。
とりあえず魔法系が純粋に強くなるボーナス。
『アゼル』の家族関係を考えると、ストーリー的なロマンを色々と感じるカップリングに出来る。
トード神族
『技』が大きく上昇する、テクニカル系の魔法使いの血。『雷レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『ティルテュ』。
技の成長率は確保されるため、魔力を意識したカップリングにしたい。
フォルセティ神族
『速さ』が大きく上昇する、スピード系の魔法使いの血。『風レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『レヴィン』。
速さは重要なパラメータなので、とりあえず強い子どもが出来る。
『レヴィン』本人は『追撃』スキルを持たないため、出来ればそこをカバーできる組み合わせにしたい。
ブラギ神族
『魔力』『運』『魔防』が上昇する、バランス型の杖使いの血。『杖レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『シルヴィア』と『クロード』。
魔防の成長率に「杖レベル上昇」と、貴重な補正を持つ神族ボーナス。
ただし『クロード』は本人がスキルを持たないため、なかなか扱いが難しいボーナスでもある。
ナーガ神族
『魔力』と『魔防』が上昇する、純魔法系の魔法使いの血。『光レベル』も1つ分上昇する。
親世代の味方キャラで、この血を引くのは『ディアドラ』。
相手が決まっているため、カップリングにおいては考慮する必要は無し。