3/10 京都みやこめっせ にて開催されます、VOICEROID オンリーイベント『VOICEROID MARCH 3』に自分も出展し、現在制作中の VOICEROID 二次創作ゲーム『VoiSingRoid』の体験版を無償頒布する予定です。
3/10 京都みやこめっせ にて開催されます VOICEROID MARCH 3、ろ-19 スペースで、制作中の歌う VOICEROID リズムゲームの試遊展示を行います!
『アフレラ』『ハッ』それぞれ Easy/Hard 譜面の試遊を行える予定となっておりますので、興味のある方は是非お越しくださいー。#ボイマ pic.twitter.com/d24wVsAsot— Bard@ボイマ3 ろ-19 (@Bardaxel) 2019年2月19日
今回、スペースでのゲームの頒布を行うにあたって、配布媒体について以下のような選択肢を考慮しました。
- ダウンロード URL を掲載したカード(名刺のようなもの)
- CD
- シリアルコード付きダウンロードカード(iTunes カードみたいなもの)
今回はこの中から『シリアルコード付きダウンロードカード』を業者さんに発注する、という選択をしてみました。
本稿では、今回利用させていただいた『Conca』のサービスについて紹介しようと思いますので、ダウンロードカードを用いた頒布に興味のある方のお役に立てば幸いです。
(まだサンプルが届いた段階で、現物は届いていない状態であることをご留意ください)
目次
『Conca』について
『Conca』はダウンロードカードの製作を受注するサービスです。
コンカ | ダウンロードカード・ミュージックカード製作サービス
物理的なカードの製作だけでなく、ダウンロードページやファイルのアップロードスペースについても用意してもらえるため、コンテンツの配布に関する Web 関連は全部『Conca』で完結する、と言って良いかと思います。
また、これはダウンロードカードという媒体そのものの利点ですが、Web 経由となることでファイルのアップロードによる内容の差し替えが容易になるため、イベント直前での内容の修正や、頒布後のアップデートを行うことも可能かと思います。
プランについて
公式サイトでは、以下の4つのプランの紹介がなされております。
- サンプルセット
- コードオンリー
- カードプラン
- MTO(通信販売)プラン
即売会用のダウンロードカードの発注については、『コードオンリー』でも可能ですが、楽をするなら基本的に『カードプラン』での発注になるかと思います。
以下、各プランについて紹介していきます。
サンプルセット
要するに、無料サンプルの注文です。
カード実物の見栄えや寸法を、確認するためのものですね。
↑ダウンロードカード(0.3mm/0.5mm/0.7mm 各種)と、台紙と目隠しシール(どちらもオプション項目)のサンプルが届きます。
送料も含めて、費用ゼロで届けてもらえるので、ありがたく利用しておきましょう。
コードオンリー
前述のダウンロードページやアップロードスペースは利用させてもらいつつ、物理的なカードの製作は依頼せず、シリアルコードの発行のみを行います。
このプランを即売会で使う場合は、シリアルコードを自身で印刷し、頒布媒体(自作のカードなど)に貼り付ける、という流れになるでしょうか。
料金は『カードプラン』と比べて格段に安く済みますが、その分かなりの手間がかかると思いますので、その辺りのトレードオフについて考慮する必要があるかと思います。
カードプラン
シリアルコードを添えた、物理カードの製作を発注するプランです。
『コードオンリー』でコード一つ一つを頒布媒体に紐付けなければならなかった手間を、すべて任せることが出来ます。
その分、『コードオンリー』と比較すると価格は上がりますが、最低発行数の 20枚 であれば、消費税と送料込みで 6,000円程度 で済みます(2019年2月現在)ので、この程度の発行枚数を前提とするのであれば、かなりありがたい価格に抑えられるかと思います。
(競合サービスさんとの比較について調べていると、この最低発行数がかなり少なく抑えられているのが、『Conca』の強みの一つのようです)
MTO(通信販売)プラン
出来上がるものは『カードプラン』と同じですが、在庫管理や販売を『Conca』側が行うことになります。
「ダウンロードカードの通信販売」という少し珍しい流れになりますが、販売ページは『Conca』側に用意してもらえるようです。
つまり、
- 発注、ダウンロードカード完成
- 作品をアップロード、リリース
- 販売ページから購入者様が作品を購入
- 『Conca』が購入者様へダウンロードカードを送付
- 売上金額が作者の懐へ
という流れが、『Conca』で完結するものと思われます。
使う機会は多くないかも知れませんが、展開の選択肢の一つとして、手軽に考慮できそうなのはありがたいですね。
オプションについて
カードの厚み
0.3mm/0.5mm/0.7mm から選択することが出来ます。
それぞれサンプルを触った印象としては、
- 0.7mm:おそらく一般的にイメージされるダウンロードカードの厚み。折り曲げることはまず無理。
- 0.5mm:薄めのポイントカード、ぐらいの厚さ。がんばれば折り曲げられるかも。
- 0.3mm:紙のカードに近い感覚。折ろうと思えば簡単に折り曲げられそう。
みたいな感じです。
カードデザイン追加
ダウンロードカード表面のデザインは、通常1種類ですが、これを5種類まで(=追加分を4種類まで)増やすことが出来るようです。
例えば5種類のデザインで、カードを50枚発注した場合は、各デザイン10枚×5、のような配分になるようですね。
価格は追加デザイン1つにつき1,000円(2019年2月現在)のようです。
目隠しシール
シリアルコードを隠す用のものですね。
↑サンプルではこんな感じ。
特に売り物として有償頒布を行う場合、やはり安全のためにも、優先して付けておきたいオプションかと思います。
いわゆるコインで削るタイプのものではなく、シール貼り付けによるもので、貼り付け作業は注文者側で行う必要がありますので、作業工数にはご注意ください(2019年2月現在)。
カード台紙
コンビニで売っているような形の、カードが貼り付けてある台紙です。
↑サンプルはこちら。
ファミコンカセットで例えると、ダウンロードカードがカセット、台紙が外箱、といったところでしょうか。
ダウンロードカードは携帯性に優れる一方で、見た目の小ささ故に、そのままでは即売会などで目立ちづらいため、見栄えを良くするために希望される方も多いのではないかと思うオプションです。
ただし、出来上がるものが増える都合上、価格はかなり上がってしまうようですので、販売価格と相談して決めるようにしたいところです。
配信ファイル数追加
zip ファイルもアップロードすることが出来るため、ゲームを配布する場合は zip にまとめて 1ファイル にしてしまうのが良いかと思います。
だだし音屋さんなどは、zip でまとめずに mp3 などの形式を選択することで、お客さんが買ってすぐスマホでダウンロードして聴く、という形を取れるアドバンテージがあるようです。
配信ファイル容量追加
その名の通りです。
注文フォームでデフォルト選択されている 1GB は追加費用がかかっていますので、小さなプロジェクトの場合は 512MB を選ぶのが良いでしょう(2019年2月現在)。
ダウンロード期間
ダウンロード可能な期間は3年間まで設定できます。
期間を長く設定するとその分、配信ファイル容量やファイル数の料金に係数がかかってくるようですので、ご注意ください。
ファイル数1、ファイル容量512MB、の元から無料の組み合わせであれば、最大の3年間まで取っても無料のようです(2019年2月現在)。
ダウンロード解析、コメントフォーム、お知らせメール
Web まわりの機能で、『カードプラン』と『MTO(通信販売)プラン』ではいずれも無料で付いてきます。ありがたいですね。
QRコード簡単アクセス
スマホ用のコンテンツであれば、QRコード読み取りにより、買ってその場ですぐにダウンロードが出来るようになるそうです。
ゲームの場合、プラットフォームは PC用 が前提となると思うので、あまり使うことは無いかと思われます。
もしQRコードオプションを利用して有償頒布を行う場合は、シリアルコード同様、管理には注意する必要があるかと思います。
スピード製作
速達オプションですね。
1,000枚を超える大量発注の場合は、適用できるオプションに制限がかかるようなので、ご注意ください。準備はお早めに。
おわりに
現在『Conca』で実施されている、ダウンロードカード製作に関するサービスは、以上のような形式になります。
参考として、今回の自分の注文の場合は
- カードプラン(0.3mm)20枚
- 目隠しシールオプション
- 配信ファイル容量を 512MB(無料枠)へ変更
を行い、送料と消費税を込みで 6,782 円、というお値段でした。
初めての頒布で、とにかくコストを下げつつちゃんとしたものを作りたい、と思った場合、かなり良い選択肢となるのではないでしょうか。
また、当然ながら大量発注すれば単価もさらに安くなりますし、搬入のしやすさといったメリットも生きて来ますので、CD/DVD に替わる媒体として、今後選ばれていくのではないかな、と思います。